お役立ちブログ

【地震保険】それぞれの建物の造り別の補償範囲について解説します!

公開日:2023年6月28日

火災保険とセットで加入する必要のある地震保険、皆さんは申請されたことありますか?

台風の影響で、屋根が壊れて保険を申請したり、飛来物で窓ガラスが割れてしまったりなど、

そういった理由で火災保険は申請されたことはあるかと思いますが、

地震保険を申請したことがあるという方は、なかなか多くないのではないでしょうか?

地震保険こそどういった被害で、どのレベルでの損害で保険金が認定されるかわからないと思います。

実は地震保険加入の方、火災保険より保険金が承認されやすいのご存知ですか?

保険料が高いからといって地震保険に入られていない方、実はとってももったいないんです。

今回は、そんな地震保険の認定基準を建物構造ごとにご紹介いたします。

 

↓↓保険会社ごとの地震保険の加入の仕組み補償範囲はこちらでご紹介!!↓↓

【地震保険】民間の保険会社と共済保険での加入、補償範囲を解説します!

 

地震保険、建物ごとの査定基準とは??

地震保険の査定基準は、国で定められた基準により決まっています。

それなので、火災保険のように自然災害で建物に被害があった際に、

保険金が認定されるという曖昧な基準ではなく、計算式を元に査定されます。

どういうことかというと、火災保険の査定方法は、

建物の被害に対して、修理業者が見積もり、被害写真などの報告書を作成し、

それを元に保険会社が査定を行って、減点方式で保険金額が決まります。

ということは、保険会社に出した見積もりによっては、

保険会社がいいように保険金を決められるということになります。

業者が調査の際に、建物を壊して申請をするといったような、

悪徳な業者が増えた昨今、保険会社も修理業者にかなり警戒をしており、

本当の被害でも、「怪しい」と判断され無責になることがあるんです。

ですが、地震保険の場合は、どの箇所に、どのような被害がどれだけあったらいくら保険金がおりるか

決まっており、さらに保険会社を通して、国から出る保険金になるので、保険会社の一存でおりないということはなかなかありません。

そういった意味で、火災保険より、地震保険のほうが、認定されやすいということがあります。

 

 

建物ごとの認定基準!!

では建物ごとの損害範囲と認定基準についてお話していきます。

まず、地震保険には4段階の認定基準が定められております。

「全損」「大半損」「小半損」「一部損」になります。

この認定によって、ご自身が掛けられている地震保険金額のパーセンテージがおりる仕組みになっています。

損害基準 保険金支払額
全損 主要構造部の損害額が建物の時価50%以上 建物の地震保険の保険金額の100%(時価額が限度)
焼失または流出した床面積が建物の延床面積の70%以上
大半損 主要構造部の損害額が建物の時価の40%以上50%未満 建物の地震保険の保険金額の60%(時価額の60%が限度)
焼失または流出した床面積が建物の延床面積の50%以上70%未満
小半損 主要構造部の損害額が建物の時価の20%以上40%未満 建物の地震保険の保険金額の30%(時価額の30%が限度)
焼失または流出した床面積が建物の延床面積の20%以上50%未満
一部損 主要構造部の損害額が建物の時価の3%以上20%未満 建物の地震保険の保険金額の5%(時価額の5%が限度)
建物が床上浸水または地盤面より45㎝を超える浸水を受け、損害が生じた場合で全損・大半損・小半損に至らないとき

 

①木造(在来軸組工法、枠組壁工法)

戸建て、アパートなどである、構造になります。

木造の場合(主に在来軸組工法)は、損害の対象箇所が、屋根、外壁、基礎などが対象になります。

対象となる範囲は広いですが、主に、基礎のポイントが高いとされています。

損害基準の表を上記で載せさせていただきましたが、基本的には一部損での承認が主になります。

基準例でいうと、基礎に幅0.2mm以上のクラック(ひび割れ)が3本以上あると認められます。

小半損は建物の時価の20%以上の損害がなければ認められないので、

基礎にヒビがある程度ではなかなか認められません。

それなので、地震があった際には基礎のひび割れを、3本以上見つけるようにしましょう。

 

②鉄骨造

こちらは主にアパートなどで見られる造りになります。

木造と違ってこちらは、開口部と外壁になります。

一見、範囲的にはとても広く見えますが、認定基準がとても厳しいです。

計算方法ですが、建物外周を図り、外周からの20%~30%以上のひび割れがなければ、一部損に届きません。

しかも建物の外周×建物の階数になるので、それの20%以上の損害となると、

ひび割れだけだと、何十m級のひび割れが全体の合算で確認できないと、認定の対象にはなりません。

木造と違って、鉄骨造の地震保険認定は難しいことがわかります。

 

③RC(鉄筋コンクリート)

RCの構造にはいくつかの種類がありますが、

その中でも特に多いのが、ラーメン構造になります。

ラーメン構造とは、柱と梁(ハリ)で建物全体を支える構造のことです。

それなので、地震が起きた際に損害が出て一番危険なのが、柱と梁(ハリ)なので、

こちらが損害箇所の対象になります。

ただし、木造、鉄骨造と違い、RCはそれぞれの階の一番損害が大きい箇所で査定します。

また最上階は対象にならないので、気をつけましょう。

しかし、柱と梁(ハリ)しか対象にならないので、なかなか見つけにくいと思いますが、

調査をする際に、パッと見て見つからない場合は、点検口なども確認しましょう。

点検口まで調査する業者はなかなかいませんので、業者を選定する際に、ここも調査してくれる会社は優良でしょう。

ちなみに、エミールでは7階建てRC構造のマンションで、見落としがちな点検口から柱をチェックし、

保険金認定をした実績を持っています。

 

 

地震保険申請はエミールで!

今回は、地震保険の認定基準や対象の損害箇所についてお話させていただきました。

建物によっても色々な種類があります。

それによっても、対象の損害箇所が違いますので、知らない業者ですと、

ただただ基礎などのみ確認して、申請を行って対象にならなかったなどということも多くあります。

現在、いろんな業者がありますが、選定する際には実績などを確認し、

調査の行い方なども確認すると、良い比較対象になるでしょう。

エミールでは火災保険はもちろん、地震保険の申請に関して建物ごとのノウハウを活かして、

建物調査を行っています。

気になることがあったらお問い合わせだけでも、プロが丁寧にご対応させていただきます。

皆様からのお問い合わせ、是非ともお待ちしております。

お役立ちブログ一覧へもどる