2024年6月16日
日本では、毎年地震がどこかの地域で発生しており、
それによっての建物も被害も多くおります。
2024年1月1日に能登半島地震によって建物が倒壊し、住宅などにも多大な被害が出ました。
あそこまで大きな地震ですと、国の補償なども出るので、
加入している火災保険だけの話ではなくなってくるのですが、
今回の能登半島地震の話でいうと、能登半島周辺の地域、
石川県金沢、富山県、新潟県などにも地震の被害がありました。
周辺地域の被害でいうと基礎や外壁などのクラックなどが入り、
そういったものが地震保険の対象になってきます。
よく、コーキングにひび割れがあって、申請を行った人が保険がおりなかったなど
お問い合わせがありますが、
今回は、地震によってのコーキングのひび割れの件に関してお話して行こうと思います。
そもそもコーキングは地震保険の対象になるのか?
ではまず、コーキングが地震保険の対象になるのかというところですが、
地震保険の保険金受給の決まりとして、
建物の主要構造部の損害額が建物の時価の何%損害が出たかによって保険金が受給されます。
それなので、建物主要構造部の中のコーキングは、地震保険の対象となる被害箇所になります。
コーキングはなぜ対象にならないことが多いのか?
ではなぜ、コーキングが保険金受給の対象ならないのか?
それは、コーキングは樹脂製の素材でできており、熱などに弱く、経年劣化と判断されやすい箇所になるからです。
ある程度、築年数が経ってくるとモノは劣化してきますので、建物もそれと同じように劣化します。
そうなると、一番劣化しやすいコーキングなどは保険会社としては、
保険金を受給しにくいというのが現状になります。
コーキングの経年劣化とはどういうことか?
ですが、本当に被害かもしれないのに判定がただ単に「経年劣化」と判断されるのは
被保険者様からすると、納得がいかないと思います。
では、コーキングの経年劣化はどのようなことを指すのか?
先程もお話させていただいた通り、コーキングは樹脂製の素材でできていますので、
触ってみると「ぷにぷに」とした感触があります。
なぜ、こういった素材なのかというと、外壁と外壁の間にコーキングを打つことにいよって、
地震が起きた際に、クッション材の役割になり、揺れを軽減してくれます。
年数が経ってくると、暑い夏や冷たい雨などに打たれることによって、素材が固くなってきます。
素材が固くなり熱伸縮が何度も繰り返されることによって、ひび割れが起こります。
こういった現象は、保険会社が保険金を受給する「自然災害」の影響には該当しないので
「経年劣化」という判定になり、保険金受給には至らないのです。
地震保険で対象となる被害はどういう被害なのか?
では、地震保険で対象となる被害ですが、そういったものになるでしょうか?
厳密にいうと、先程お伝えした通り、建物の主要構造部の損害額が建物の時価の何%なのかが
保険金受給に関わってくるので、地震で被害にあった箇所が認められれば対象にはなります。
その中でも、建物によって被害対象箇所などが変わってきますので、簡単にご説明します。
木造
木造は「屋根」「外壁」「基礎」が対象になります。
だいたいですが、鑑定の計算上、ひび割れが3箇所以上あれば、一番低い「一部損」
という地震保険金額の5%が、支払われる認定に該当します。
鉄骨造
鉄骨造は「外壁」「開口部」になります。
鉄骨造の計算方法は複雑で、建物の階数×外周のメーター数によって計算されるため、
一概に何本クラックがあればというのが、具体的に出せないものではあります。
建物階数分を含みますので、相当な本数のクラック損害がなければ一部損の対象にならないので
なかなか保険金の受給になるのは難しいのが言えます。
鉄筋コンクリート(RC造)
鉄筋コンクリートは、4つの構造がありそれぞれ査定の基準が違いますが、
よくある「ラーメン構造」でいうと、一番大きい被害の階が対象になります。
また、屋上は対象にならず、「建物の柱、梁」が対象となります。
それなので、鉄骨造のように全体的に被害がないとというよりは、
一番被害の多い階をとにかくひび割れ、地震による被害を見つければ、
保険金受給の対象になります。
地震保険の対象に関しては、下記の記事で詳しく書いてありますので見てください!
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ここまでご説明させていただいた通り、
地震保険は明確に計算方法が決まっていますので、被害が見つかれば対象になりやすい保険になります。
しかしながら、保険会社の不払い、経年劣化という判定にしがちなところがあり、
なかなか、保険金を受給できない現状が続いています。
ですが、そのために火災保険申請サポートの会社があります。
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